活動紹介
トップページ > 活動紹介 > 秀明の子育て > 北陸ブロック > 金沢 / 家庭菜園でミニトマト作り
秀明の子育て

実施した場所
石川県内のSNN会員の各家庭にて
金沢 / 家庭菜園でミニトマト作り

目的

石川県では子供専用の畑や田んぼがなく自然農法の野菜作りで種まき、草取り、収穫、種採りなど季節を感じながら一連の作業を子供たち自ら体験することが困難な状況です。
いろいろ考えた結果家庭菜園なら目が届く身近な場所で家族一緒に楽しんで出来ると思い、自然農法の実施者の方と協力して取り組みました。
 


ミニトマトの栽培にチャレンジ

1.自然農法実施者のOさんより、愛情込めて育てたミニトマトの苗を提供していただき、子供達が家庭菜園でミニトマトの栽培にチャレンジしました。

2.5月にはミニトマトの苗の植え方育て方、8月には種の採り方の勉強会を実施しました。

3.5月にミニトマトの苗を子供たちに配り各自家庭に持ち帰り植え付けを行いました。

4.その後各自観察日記をつけながら、ミニトマトのお世話に取り組みました。

5.定期的にミニトマトの成長ぶりを子供たちどうし報告しあいました。

6.9月に子供たちでミニトマト作りの新聞づくりを行いました。

 

参加者の感想【大人の声】

・3才の息子がミニトマトが大好きで親子で観察しました。息子が苗を受け取ったときの茎に触れた手の匂いがトマトの匂いがすると驚いてました。実がつき始めると「赤くなったら食べられるんやね?」とか「○個ついているよ」と教えてくれてトマトのことを気にかけている様子が可愛く思いました。
 

・今年初めて子供がミニトマトの水やりをできるようになり、6個ほど食べることができました。とってもみずみずしくおいしかったです。生育途中で水をあげられないときがあり、あっという間に枯れてしまった時に6才の息子がおお泣きしました。山の腐葉土を使用し大きく育っていたので残念だったけど、土の力はすごいと思いました。来年は親子で大切に育てたいと思いました。
 

・親ばかりが一生懸命でもだめで、子供と共に育てていくということにすごく意味があると気付きました。今年は長雤で2個は早くできたのですが、それからなかなか実らずあきらめてしまいました。10月になって10個ほど実が付いてます。あきらめずに種採りまでできるように頑張ります。
 

・勉強会はとても楽しく子供にはためになったようです。お世話があまりできなかったのですが、ミニトマトの実がなったときは子供がそのつど収穫してました。子供なりに気をかけていたようです。トマトはとても甘かったので、来年またおいしいトマトができるよう種採りをしました。
 

・2本育てました。1本は大きくならずもう1本は実がなりましたが鳥にたくさん食べられてしまいました。もっと気をかけてあげれば良かったと思いました。わずかですが収穫できたときは子供たちが本当にうれしそうでした。
 

・今年は雤が多かったせいもあるのか実割れしたトマトが多くありました。それでもできたトマトは「おいしい!」と食べていました。
 

・小さな苗から沢山の赤い実がなりました。風に吹かれて支柱棒をさしても心配な時もあったけど、“生きている”という大切さを野菜を通じて気付かせていただきました。
 

・子供がトマトが嫌いでなかなか積極的にはいきませんでしたが、水やりはよくしてくれました。2回の勉強会はとてもわかりやすく、子供たちのために考えてあって大変良かったです。
 

・昨年一昨年とミニトマトとピーマンをプランターで育てましたが枯れてしまいました。アパート3階のベランダでは照り返しが強く育たないのかなとあきらめていました。子供ははじめ毎日水をやったり声をかけたり育ててましたが、まったく実らずだんだん子供の気持ちがミニトマトから離れてしまいました。最後になって子供より「もっと水やりをしてやればよかった、ミニトマトがかわいそう。」と反省していて、最後まで続けることの大切さを少し学べたかなと思います。
 


参加者の感想【子ども達の声】

・僕はトマトを育てました。毎日水をあげました。そしたら少しづつ大きくなって2つ育ちました。食べるととてもおいしかったです。
 

・学校で作ったミニトマトは近づいてもトマトの匂いがまったくしなかったのに、自然農法のミニトマトは近くに行くとトマトの匂いがしました。トマトの味も自然農法のほうがおいしかったです。途中から枯れてしまったので残念でした。
 

・ミニトマトの苗をもらってプランターに植えました。小さかったので大きくなるかなと心配しました。
最初は毎日水をやって「大きくなーれ!」と声をかけました。初めて採れたときは、僕がミニトマトを食べました。とても甘かったです。その後僕はだんだんお世話をしなくなり、かわりにお姉ちゃんが水やりをしてくれました。もっとお世話をしてやればよかったです。


 


これからの事

今年は日照不足でミニトマトの育ちが悪くすぐ枯れてしまったという家庭が多かったようです。
天候だけでなく親子共に苗に対する愛情が不足していたという残念な声が多く聞かれました。

同じ自然農法をやっている仲間から「野菜はさびしがり屋だから、毎日見に来てあげてほしい」と聞き感銘しました。子供たちが真剣に自然農法に取り組みたくさんの学びを得られるためには、親や自然農法実施者大人が心を一つにして子供たちの成長を考え、次世代教育に真剣に精一杯取り組まなければいけないと思いました。