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秀明の子育て

取り組んだ方
愛知県弥富市在住のUさん
実施した場所
Uさんの家の庭
名古屋 / 我が家のプチ田んぼ

プチ田んぼ始まる

SNN名古屋ジュニア部の田んぼで子供たちによる田植えをおこないました。そのお手伝いに行かせていただいたとき、苗が5パレットほども余ってしまいました。そこでUさんが、1パレットの苗を持ち帰ることになりました。

帰りの道中「どうしようか」と考えながら帰宅され、まずは苗を枯らさないように水に浸して置きながら、風に吹かれ揺れる苗を見ていると、「これを無駄にするのはもったいない」と思い、ここから縦1m×横3mの大きさのプチ田んぼをつくることに決定しました。
 


プチ田んぼ製作と田植え:5月31日

田んぼは、まず縦1m×3mの大きさで深さ30cm程に土を掘り出して、そこに保水用に園芸用ビニール(幅1.8m×長さ4m)を敷き、その上に掘り出した土を攪拌した後埋めもどしました。平らに整地した後に水道水を入れ田んぼは完成し、1時間ほど日に当て水温を上げてから小学3年生の息子と小学1年生の娘で田植えを行ないました。

田植えをした日の夜、前から庭に住み着いているカエル達が、早速田んぼに入っていつもより気持ち良さそうにしていました。
 


手軽に出来た除草

田んぼのお世話の中で重要な作業に除草がありますが、プチ田んぼ1年目ということで水草の種がないためかほとんど草が生えませんでした。

もし草が生えたとしても幅1mの田んぼは、外から手を伸ばせば全て除草できるため出勤前や帰宅時にスーツをきたままでも可能です。ちょっと不精な気もしますが…。

水は出来るだけ雨水を使用するようにし不足分のみ水道水で補充するようにしました。
梅雨時に家の窓から田んぼを見たとき雨の中で稲は、気持ち良さそうにしているような感じがし雨の大切さ、そしてこの自然の恵みに感謝で一杯になりました。
 


稲かり:9月5日

8月のお盆には花が咲きお盆過ぎころから穂が垂れだしました。その後9月5日子供達に鎌の使い方を教えながらやってもらいました。始めは、危なっかしい刈り方でしたがだんだんとコツをつかむと刈り取りのペースがあがりものの10分ほどで終了。そして刈り取った稲は家の前に作った“プチはざ掛け”に掛けて作業は完了しました。

田んぼもですが家の前にはざ掛けがあると何か不思議なような笑える光景でした。


 


田んぼでの出来事

2人とも家の庭に田んぼができたのと田植えができるのが面白いため喜んでやってくれました。
最初に田んぼに足を入れた瞬間「冷たーい!」と歓声があがりました。表面の水は温まっていましたが土中の水は冷たいままのようでした。それでも兄妹で楽しんでやっていました。

この光景を見ていた自分も嬉しく「田んぼを作って良かった」と思いました。子供達に田んぼを作ったことをどう思っているか聞いてみたところ息子は「田んぼは、どうなっちゃうのかな。お米が黒くなったりしないか心配だった。」と自然科学的な意見。娘は「お父さんが田んぼを作っているときに早く田植えをして取れたお米を食べたいな」と自然本能的な意見。
子供それぞれ感じ方が違ってとても面白い。
 


発見!豊年えび

それからは、出勤前と帰宅後に田んぼに寄り水と稲の状態を確認する毎日になりました。

ある日の夜、帰宅してから田んぼに寄り様子を見ていると水の中で何か動くものを見つけました。よく見ると何と“豊年えび”でした。嬉しく思うと共になぜ豊年えびが庭の田んぼにいるのか不思議でした。インターネットで豊年えびについて調べてみました。すると「豊年えびの卵は、土の中で20〜30年生き続けることができ水などの条件が揃うとふ化する」ということが分かりました。

我家の土地は、25年程前は田んぼだったことを知っている私はなるほどと納得するとともに、おたまじゃくし、カエル、アメンボなどが住み着き小さいながらも一人前の田んぼになりました。しかし問題も発生しました。それは、増えたカエル達の鳴き声です。住宅地の真ん中で深夜カエルが鳴くことは近所迷惑のなにものでもありません。

私は「カエルよ、鳴くのをやめてくれ。いや鳴いてもいいが小さい声で鳴いてくれないか」と田んぼに寄ってカエルにお願いすることもありました。するとそれ以降カエル達は、私の願いを聞いてくれたかのように鳴き声が少なくなりました。
 


子供達の貴重な体験

9月に入り穂を垂れた稲穂にトンボがとまるようになり、収穫の時期が近づいていることを感じさせるようになってきました。

成長した稲を見て子供達はどう思っているのか感想を聞いてみると息子は「稲の成長って予想以上に早いなと思った」と自然科学的な意見。娘は「早く食べたいな」と自然本能的な意見。

そして稲の花については、2人共初めて見たとのことでした。今までの子供達はジュニアの田んぼに参加させて頂いてはいますが、田植えと除草そして稲刈りと限られた時期の稲しか見たことないため、今回プチ田んぼは、今まで見れなかったものを見せてもらい子供達は新たな発見や体験をしたと思います。