取り組む人々

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秀明ナチュラルファーム北海道

カテゴリー :
生産品 :
エリア :
  • 北海道ブロック
お名前
(有)秀明ナチュラルファーム北海道 / 富樫 一仁
生産地
北海道久遠郡せたな町
自然農法歴
1994年4月〜
規模
水田:2町7反 / 畑:13.7町
主要作物
米・大豆・黒豆・蕎麦・トマトなど
環境
中山間地 河川沿い
ウェブサイト
https://snf-hokkaido.com
秀明ナチュラルファーム北海道


【秀明自然農法との出会い】

生後間もなく喘息とアトピー性皮膚炎を煩いました。特にアトピー性皮膚炎は酷く、副腎皮質ホルモン剤を十数年常用しておりました。そんな最中にこの農業と出会いました。

その後の私は自然順応、自然尊重をモットーに、自然の摂理に従い全ての生き物との調和のとれた農業を理想として取り組んできました。平成5年、重度のアトピー性皮膚炎に悩まされる中、藁にもすがる思いで自然農法の世界へ飛び込み、長沼にて研修が始まりました。数年後、きれいな水と美しい自然環境を目指し清流日本一の今金町へ辿りつきます。その後、いち早く有機農業に取り組んだ瀬棚町からお誘いを受け、今の圃場に初めて訪れた瞬間、「ここだ!」と直感しました。自分の中のイメージで赤い橋があり、川が流れ、小さな水田が連なり、山に続く道に出会った時、理想としていた世界がそこには広がっていました。

そして平成16年の4月。この場所で自然農法を開始し平成17年4月から(有)秀明ナチュラルファーム北海道として屋号をとり現在に至ります。太陽の下で土にまみれ、食生活を改善することで、現在ではアレルギー数値が2400IGE(健康な大人の平均値は170〜240IGE)もありながら全く薬に依存せず健康な体を維持することが出来るようになりました。農業に携わりながら、これらの体験と感謝を多くの人々に伝えることが出来たらと思っております。

平成20年より同じ地域の5件の仲間と自然派農民ユニット「やまの会」を立ち上げ、農から世界平和をモットーにマルシェ、レストランイベント、地域次世代育成プログラム等々を展開、2019年1月公開の映画「そらのレストラン」のモデルにもなりました。

【自然から学んだこと】

雨の日は
晴耕雨描、晴耕雨読。
ギターを弾いたり、映画を見たり、絵を描いたり、写真集を眺めたり。

ある時、畑仕事は音楽や絵画に似ていると感じました。特に集中力の使い方が…
畑に出ると絵を描きたくなるし、音を奏でたくなります。
食べることと、作ること(農業)が一体であるように、晴れた日はとことん作業し、雨の日には体をやすめ、芸術と寄り添う。
一歩、一歩、「風雅の誠*」を目指し精進すること。
その全てが秀明自然農法の思想にかさなっていきます。

*松尾芭蕉が提唱した私心を捨てて大自然と一体となった、永遠不変の境地のこと。

【メッセージ】

川のせせらぎ、木の葉の揺れる音、牛の鳴き声、鳥の囀り、虫の声。
広大な青空、海に広がる夕陽、星の瞬き。
自然はシンフォニーのようであり、美しい風景は絵画の様に広がりその光景に心をうばわれます。
同様に美味しいものを食べている時、人は笑顔になり、幸せを感じ、平和な気持ちに包まれます。

自然の恵みに感謝し、皆で分かち合う喜びを、次の世代、その子どもたちに、
食と自然をとおして素晴らしい人生を歩んでほしいと願っています。

平和は幸せな食卓からはじまります。

そんな人々が増え、それがしいては世界平和につながるように願いを込めて。