Since ancient times, in Japan where myriad gods dwell,
every creature, every stone, even wind and rain—
all were believed to carry a soul, and were met with reverence,
as beings with presence and will.
Mokichi Okada, who gave voice to Natural Agriculture, once said:
“Nature teaches us everything.”
When we regard the soil and crops as living souls with feelings and intent,
and offer them our gratitude and love, they respond—
with blessings as boundless as the sky.
A world where life honors life.
This quiet, radiant harmony is the Art of Agriculture,
and the way of being we hope to carry forward.

You are grown from the seed you sow.
Seeds are Culture
When we honor and love the soil, it reveals its true power.

The principle of Natural Agriculture is an overriding respect and concern for nature.

Practitioners
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Farmer
【秀明自然農法との出会い】 2004年に故郷福島に戻り、福島で生活している時には気付かなかった梅、桃、梨、林檎などの果樹畑の花々、田園風景の美しさに感動し、知人がやっていた秀明自然農法を自分もしたいと自然に思いました。母が体調を崩していたこともあり、母や沢山の人に安全で美味しい米や野菜を食べさせたいという思いもありました。田んぼは友人たちも手伝ってくれて、地元の議員さん方も応援してくれ、地元新聞に載せていただいたこともあり、ワイワイ楽しくさせていただいていました。SNN福島センターメンバーの子どもや学生たちのために畑も借りて皆で野菜を育てました。 仕事もしながらの兼業だったので忙しく、不慣れで大変な思いをしていた私に、隣の田んぼのおじいちゃんが「姉ちゃん、作業しなくても、とにかく毎日来て田んぼの周りを歩いたらいい。稲は持ち主の足音を聞いて育つんだ」と教えてくれました。その他にもいろいろと教えてくれて、そのおじいちゃんの言葉は今も私の心に残っています。 美味しい野菜やお米が採れるようになってきた矢先、東日本大震災が起こりました。福島市内は内陸のため津波の被害はなかったものの、放射能という見たことも聞いたこともない脅威に襲われました。福島市も放射線量が高かったため、田んぼも畑も一切入れなくなってしまいました。母と一緒にベランダで大切に育てていたみかんや野菜、きれいな花々は全て撤去されて捨てられてしまいました。放射線量がかなり高く、住民が避難した村や町の田んぼや果樹畑は汚染土壌の置き場となり、黒い土嚢袋が次々と置かれて、美しい田園風景は全く様変わりしてしまいました。本当に悲しかったし、もう秀明自然農法ができないかもしれないと不安にもなりました。 でも、落ち込んでばかりもいられない、こんな時だからこそできることから始めようと気持ちを切り替え、震災から3年後、線量の少ない地域で収穫した野菜や全国から集めた食材で料理教室を開催し、マルシェなどにも出店しました。自分自身も福島市でもう一度自然農法をやりたいという思いは日に日に大きくなりました。 そして震災から7年、やっと大豆畑を始めることができました。畑の土壌からも大豆からも放射性物質は検出されず、甘くて美味しい大豆ができました。本当に嬉しかったです。 【自然から学んだこと】 大豆を育てて3年後、大豆畑の地主さんから「ワイン用の葡萄栽培をしていた人が病気で倒れてずっとほったらかしになっている。息子さんはできないから育ててくれる人を探している。見つからなかったら全ての木を切るらしい。浅野さんやりませんか?」と声をかけてくれました。私はワインが好きで、いつか自分で造りたいという思いもありましたし、その畑は持ち主さんが、違う所に商売用で育てていた葡萄畑とは全く違って、大切な家族と自分のために大事に大事に育ててきた葡萄畑だったと聞いて、少し不安もありましたが引き継ぐことにしました。初めて収穫した葡萄はワイン用の葡萄とは思えない程甘くて美味しくて驚きました。ワインの醸造も、酸化防止剤や砂糖などを一切使わずに醸造してくれるワイナリーを探してお願いすることができました。ワイナリーからは「酸化防止剤を入れないとどうなるかわかりませんよ」と言われましたが出来上がったワインは、ワイナリーの方も美味しいと言ってくれるほど良いワインでした。本当に感謝です。 全てが初めてで何もわかりませんでしたが、SNNスタッフの酒井賢治さんに年に2回、芽かきや剪定方法、土壌改良、点穴の掘り方などを教えていただいています。お手伝いに来てくれる人たちも沢山いますが、その中の人たちも、自分の畑のことや秀明自然農法について詳しく教えていただいています。 収穫量も2021年は160キロ、2022年は123キロ、2023年は192.35キロ採れました。そして2024年は東北エリアの仲間が収穫お手伝いに来てくれたこともあり、前年の倍の422.85キロの葡萄が収穫できました。 2024年は特に仕事などが忙しくてなかなか畑に行けず葡萄が心配でしたが、自然農法をしている仲間たちがいろいろと協力してくれて、草刈を手伝ってくれたり、私がなかなか畑に行けない時は写真を撮って葡萄の状況を私に送ってくれたりしました。私自身も作業はできなくても葡萄畑に行き、葡萄たちに祈りと感謝の思いを伝えています。2022年は、コガネムシの被害もありましたが、毎日お祈りして、コガネムシさんにお願いしましたら3日ぐらいでいなくなりました。最初、周囲からは「葡萄は虫が付き易いから自然農法では絶対にできない」と言われましたが、皆の愛情を受けて、葡萄君たちは毎年すくすく育ってくれています。 今、福島県内には秀明自然農法に取り組んでいる仲間たちも沢山できました。葡萄畑を見学にきて、自然農法に触れ、東京新宿生まれ、新宿育ちなのに法律事務所を辞めて福島に移住して秀明自然農法を頑張っている青年や、2024年に初めて葡萄畑の近くに田んぼを借りて、米作りに挑戦した青年もいます。1反8.5俵の美味しいお米ができました。ある御夫婦は、美容室をやりながら2023年初めての農業でしたが、美味しい大豆やカボチャが沢山収穫できました。私の葡萄の枝を挿木して葡萄も育てていて、田んぼもやりたいと言っています。 2024年、福島センターでは一人1畝運動や各家庭での家庭菜園に取り組み、53名の方が自家採種に成功しました。土を触ったことの無い人や虫が苦手な人など色々な人がいましたが、秀明自然農法で自家採種に取り組むことで、この農法の素晴らしさ、楽しさ、自然の神秘、収穫の喜び、秀明自然農法作物の美味しさなどを知ることができました。土を触ることで短気だったご主人が穏やかになったり、気持ちが落ち込んでいたのが元気になったり、体調が良くなったりと土からパワーを感じる人も沢山いました。本当にすごいです。 【メッセージ】 私たちが今毎日元気に秀明自然農法をできることがまず奇跡ですごいことだし、震災時のことを思えば、皆で種をまいて、作物を育てて、種を採ることができる、美味しい地元の野菜やお米が食べられることは当たり前じゃないし大奇跡です、この感謝を嚙み締めながら秀明自然農法に取り組んでいます。私たちはこれからも皆で力を合わせて、自然環境にも人にも優しく、美しくて美味しくて素晴らしい秀明自然農法をどんどん伝えていきたいし、種という神様から頂いた宝石を作らせていただき、全てのことを神様に少しでもご恩返しさせて頂きたいと思います。そして福島は勿論、福島から世界へ農業の芸術を伝えていきたいと思っています。
浅野 直子
【秀明自然農法との出会い】 2004年に故郷福島に戻り、福島で生活している時には気付かなかった梅、桃、梨、林檎などの果樹畑の花々、田園風景の美しさに感動し、知人がやっていた秀明自然農法を自分もしたいと自然に思いました。母が体調を崩していたこともあり、母や沢山の人に安全で美味しい米や野菜を食べさせたいという思いもありました。田んぼは友人たちも手伝ってくれて、地元の議員さん方も応援してくれ、地元新聞に載せていただいたこともあり、ワイワイ楽しくさせていただいていました。SNN福島センターメンバーの子どもや学生たちのために畑も借りて皆で野菜を育てました。 仕事もしながらの兼業だったので忙しく、不慣れで大変な思いをしていた私に、隣の田んぼのおじいちゃんが「姉ちゃん、作業しなくても、とにかく毎日来て田んぼの周りを歩いたらいい。稲は持ち主の足音を聞いて育つんだ」と教えてくれました。その他にもいろいろと教えてくれて、そのおじいちゃんの言葉は今も私の心に残っています。 美味しい野菜やお米が採れるようになってきた矢先、東日本大震災が起こりました。福島市内は内陸のため津波の被害はなかったものの、放射能という見たことも聞いたこともない脅威に襲われました。福島市も放射線量が高かったため、田んぼも畑も一切入れなくなってしまいました。母と一緒にベランダで大切に育てていたみかんや野菜、きれいな花々は全て撤去されて捨てられてしまいました。放射線量がかなり高く、住民が避難した村や町の田んぼや果樹畑は汚染土壌の置き場となり、黒い土嚢袋が次々と置かれて、美しい田園風景は全く様変わりしてしまいました。本当に悲しかったし、もう秀明自然農法ができないかもしれないと不安にもなりました。 でも、落ち込んでばかりもいられない、こんな時だからこそできることから始めようと気持ちを切り替え、震災から3年後、線量の少ない地域で収穫した野菜や全国から集めた食材で料理教室を開催し、マルシェなどにも出店しました。自分自身も福島市でもう一度自然農法をやりたいという思いは日に日に大きくなりました。 そして震災から7年、やっと大豆畑を始めることができました。畑の土壌からも大豆からも放射性物質は検出されず、甘くて美味しい大豆ができました。本当に嬉しかったです。 【自然から学んだこと】 大豆を育てて3年後、大豆畑の地主さんから「ワイン用の葡萄栽培をしていた人が病気で倒れてずっとほったらかしになっている。息子さんはできないから育ててくれる人を探している。見つからなかったら全ての木を切るらしい。浅野さんやりませんか?」と声をかけてくれました。私はワインが好きで、いつか自分で造りたいという思いもありましたし、その畑は持ち主さんが、違う所に商売用で育てていた葡萄畑とは全く違って、大切な家族と自分のために大事に大事に育ててきた葡萄畑だったと聞いて、少し不安もありましたが引き継ぐことにしました。初めて収穫した葡萄はワイン用の葡萄とは思えない程甘くて美味しくて驚きました。ワインの醸造も、酸化防止剤や砂糖などを一切使わずに醸造してくれるワイナリーを探してお願いすることができました。ワイナリーからは「酸化防止剤を入れないとどうなるかわかりませんよ」と言われましたが出来上がったワインは、ワイナリーの方も美味しいと言ってくれるほど良いワインでした。本当に感謝です。 全てが初めてで何もわかりませんでしたが、SNNスタッフの酒井賢治さんに年に2回、芽かきや剪定方法、土壌改良、点穴の掘り方などを教えていただいています。お手伝いに来てくれる人たちも沢山いますが、その中の人たちも、自分の畑のことや秀明自然農法について詳しく教えていただいています。 収穫量も2021年は160キロ、2022年は123キロ、2023年は192.35キロ採れました。そして2024年は東北エリアの仲間が収穫お手伝いに来てくれたこともあり、前年の倍の422.85キロの葡萄が収穫できました。 2024年は特に仕事などが忙しくてなかなか畑に行けず葡萄が心配でしたが、自然農法をしている仲間たちがいろいろと協力してくれて、草刈を手伝ってくれたり、私がなかなか畑に行けない時は写真を撮って葡萄の状況を私に送ってくれたりしました。私自身も作業はできなくても葡萄畑に行き、葡萄たちに祈りと感謝の思いを伝えています。2022年は、コガネムシの被害もありましたが、毎日お祈りして、コガネムシさんにお願いしましたら3日ぐらいでいなくなりました。最初、周囲からは「葡萄は虫が付き易いから自然農法では絶対にできない」と言われましたが、皆の愛情を受けて、葡萄君たちは毎年すくすく育ってくれています。 今、福島県内には秀明自然農法に取り組んでいる仲間たちも沢山できました。葡萄畑を見学にきて、自然農法に触れ、東京新宿生まれ、新宿育ちなのに法律事務所を辞めて福島に移住して秀明自然農法を頑張っている青年や、2024年に初めて葡萄畑の近くに田んぼを借りて、米作りに挑戦した青年もいます。1反8.5俵の美味しいお米ができました。ある御夫婦は、美容室をやりながら2023年初めての農業でしたが、美味しい大豆やカボチャが沢山収穫できました。私の葡萄の枝を挿木して葡萄も育てていて、田んぼもやりたいと言っています。 2024年、福島センターでは一人1畝運動や各家庭での家庭菜園に取り組み、53名の方が自家採種に成功しました。土を触ったことの無い人や虫が苦手な人など色々な人がいましたが、秀明自然農法で自家採種に取り組むことで、この農法の素晴らしさ、楽しさ、自然の神秘、収穫の喜び、秀明自然農法作物の美味しさなどを知ることができました。土を触ることで短気だったご主人が穏やかになったり、気持ちが落ち込んでいたのが元気になったり、体調が良くなったりと土からパワーを感じる人も沢山いました。本当にすごいです。 【メッセージ】 私たちが今毎日元気に秀明自然農法をできることがまず奇跡ですごいことだし、震災時のことを思えば、皆で種をまいて、作物を育てて、種を採ることができる、美味しい地元の野菜やお米が食べられることは当たり前じゃないし大奇跡です、この感謝を嚙み締めながら秀明自然農法に取り組んでいます。私たちはこれからも皆で力を合わせて、自然環境にも人にも優しく、美しくて美味しくて素晴らしい秀明自然農法をどんどん伝えていきたいし、種という神様から頂いた宝石を作らせていただき、全てのことを神様に少しでもご恩返しさせて頂きたいと思います。そして福島は勿論、福島から世界へ農業の芸術を伝えていきたいと思っています。
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Farmer
農業はただ単に生きるための手段ではなく、人と人の心が繋がるコミュニケーションの場でもあり心の栄養にもなる。まず、自分でも食べてみて下さい。
秀明ナチュラルファーム熊本
農業はただ単に生きるための手段ではなく、人と人の心が繋がるコミュニケーションの場でもあり心の栄養にもなる。まず、自分でも食べてみて下さい。
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Farmer
【秀明自然農法との出会い】 生後間もなく喘息とアトピー性皮膚炎を煩いました。特にアトピー性皮膚炎は酷く、副腎皮質ホルモン剤を十数年常用しておりました。そんな最中にこの農業と出会いました。 その後の私は自然順応、自然尊重をモットーに、自然の摂理に従い全ての生き物との調和のとれた農業を理想として取り組んできました。平成5年、重度のアトピー性皮膚炎に悩まされる中、藁にもすがる思いで自然農法の世界へ飛び込み、長沼にて研修が始まりました。数年後、きれいな水と美しい自然環境を目指し清流日本一の今金町へ辿りつきます。その後、いち早く有機農業に取り組んだ瀬棚町からお誘いを受け、今の圃場に初めて訪れた瞬間、「ここだ!」と直感しました。自分の中のイメージで赤い橋があり、川が流れ、小さな水田が連なり、山に続く道に出会った時、理想としていた世界がそこには広がっていました。 そして平成16年の4月。この場所で自然農法を開始し平成17年4月から(有)秀明ナチュラルファーム北海道として屋号をとり現在に至ります。太陽の下で土にまみれ、食生活を改善することで、現在ではアレルギー数値が2400IGE(健康な大人の平均値は170〜240IGE)もありながら全く薬に依存せず健康な体を維持することが出来るようになりました。農業に携わりながら、これらの体験と感謝を多くの人々に伝えることが出来たらと思っております。 平成20年より同じ地域の5件の仲間と自然派農民ユニット「やまの会」を立ち上げ、農から世界平和をモットーにマルシェ、レストランイベント、地域次世代育成プログラム等々を展開、2019年1月公開の映画「そらのレストラン」のモデルにもなりました。 【自然から学んだこと】 雨の日は 晴耕雨描、晴耕雨読。 ギターを弾いたり、映画を見たり、絵を描いたり、写真集を眺めたり。 ある時、畑仕事は音楽や絵画に似ていると感じました。特に集中力の使い方が… 畑に出ると絵を描きたくなるし、音を奏でたくなります。 食べることと、作ること(農業)が一体であるように、晴れた日はとことん作業し、雨の日には体をやすめ、芸術と寄り添う。 一歩、一歩、「風雅の誠*」を目指し精進すること。 その全てが秀明自然農法の思想にかさなっていきます。 *松尾芭蕉が提唱した私心を捨てて大自然と一体となった、永遠不変の境地のこと。 【メッセージ】 川のせせらぎ、木の葉の揺れる音、牛の鳴き声、鳥の囀り、虫の声。 広大な青空、海に広がる夕陽、星の瞬き。 自然はシンフォニーのようであり、美しい風景は絵画の様に広がりその光景に心をうばわれます。 同様に美味しいものを食べている時、人は笑顔になり、幸せを感じ、平和な気持ちに包まれます。 自然の恵みに感謝し、皆で分かち合う喜びを、次の世代、その子どもたちに、 食と自然をとおして素晴らしい人生を歩んでほしいと願っています。 平和は幸せな食卓からはじまります。 そんな人々が増え、それがしいては世界平和につながるように願いを込めて。
秀明ナチュラルファーム北海道
【秀明自然農法との出会い】 生後間もなく喘息とアトピー性皮膚炎を煩いました。特にアトピー性皮膚炎は酷く、副腎皮質ホルモン剤を十数年常用しておりました。そんな最中にこの農業と出会いました。 その後の私は自然順応、自然尊重をモットーに、自然の摂理に従い全ての生き物との調和のとれた農業を理想として取り組んできました。平成5年、重度のアトピー性皮膚炎に悩まされる中、藁にもすがる思いで自然農法の世界へ飛び込み、長沼にて研修が始まりました。数年後、きれいな水と美しい自然環境を目指し清流日本一の今金町へ辿りつきます。その後、いち早く有機農業に取り組んだ瀬棚町からお誘いを受け、今の圃場に初めて訪れた瞬間、「ここだ!」と直感しました。自分の中のイメージで赤い橋があり、川が流れ、小さな水田が連なり、山に続く道に出会った時、理想としていた世界がそこには広がっていました。 そして平成16年の4月。この場所で自然農法を開始し平成17年4月から(有)秀明ナチュラルファーム北海道として屋号をとり現在に至ります。太陽の下で土にまみれ、食生活を改善することで、現在ではアレルギー数値が2400IGE(健康な大人の平均値は170〜240IGE)もありながら全く薬に依存せず健康な体を維持することが出来るようになりました。農業に携わりながら、これらの体験と感謝を多くの人々に伝えることが出来たらと思っております。 平成20年より同じ地域の5件の仲間と自然派農民ユニット「やまの会」を立ち上げ、農から世界平和をモットーにマルシェ、レストランイベント、地域次世代育成プログラム等々を展開、2019年1月公開の映画「そらのレストラン」のモデルにもなりました。 【自然から学んだこと】 雨の日は 晴耕雨描、晴耕雨読。 ギターを弾いたり、映画を見たり、絵を描いたり、写真集を眺めたり。 ある時、畑仕事は音楽や絵画に似ていると感じました。特に集中力の使い方が… 畑に出ると絵を描きたくなるし、音を奏でたくなります。 食べることと、作ること(農業)が一体であるように、晴れた日はとことん作業し、雨の日には体をやすめ、芸術と寄り添う。 一歩、一歩、「風雅の誠*」を目指し精進すること。 その全てが秀明自然農法の思想にかさなっていきます。 *松尾芭蕉が提唱した私心を捨てて大自然と一体となった、永遠不変の境地のこと。 【メッセージ】 川のせせらぎ、木の葉の揺れる音、牛の鳴き声、鳥の囀り、虫の声。 広大な青空、海に広がる夕陽、星の瞬き。 自然はシンフォニーのようであり、美しい風景は絵画の様に広がりその光景に心をうばわれます。 同様に美味しいものを食べている時、人は笑顔になり、幸せを感じ、平和な気持ちに包まれます。 自然の恵みに感謝し、皆で分かち合う喜びを、次の世代、その子どもたちに、 食と自然をとおして素晴らしい人生を歩んでほしいと願っています。 平和は幸せな食卓からはじまります。 そんな人々が増え、それがしいては世界平和につながるように願いを込めて。
Learned from Nature
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栽培の手引き
田んぼに草が生えなくなる?!早期湛水と深水管理による抑草の可能性を探る〜概要編〜
秀明自然農法生産者である堆(あくつ)英明さんは、除草労力の低減と収量向上を目指して、自らの水田で「早期湛水深水管理栽培技術」について研究を続けてきました。草の種が発芽しない土壌環境を作る栽培方法の概要について解説します。 堆英明氏プロフィール 1995年から茨城県常陸太田市で秀明自然農法による稲作を実践しながら、雑草抑草の研究に取り組む。勤務先の会社が東日本大震災復興事業の一環として一次産業の支援を始めたことにより、2016年、除草作業と低収量で行き詰まっていた自然農法生産者と出会う。深水管理による雑草抑草技術で成功を収め、2018年、京都大学農学研究科との共同研究を開始する。同年、農林水産省農産局が行う有機稲作の課題、除草作業の省力化解決の補助事業を受託する。2021年、農林水産省「みどりの食料システム戦略」に早期湛水深水管理栽培技術が掲載される。2022年からは新たな秀明自然農法生産者の圃場で試験栽培を実施。 早期湛水深水管理栽培法の原理 田植えから稲刈りまでの稲を栽培する期間、水田は湛水されて、栽培期間以外は落水されています。水を管理して栽培し収穫を得る水稲は、適切に管理すれば多くの実りと除草労力の削減が期待できます。草種の種子結実、種子休眠、催芽、発芽、生育等の生活史や生理特性を十分に観察することが、理想的な抑草管理には重要です。堆さんが取り組んでいる栽培技術の特徴は次の4点になります。 ① 深水による雑草抑草に加えて、耕起的な防除技術を導入して効果を高める。 ② 稲の生育ステージに順応した土壌地力の発現を行う。 ③ 生育環境に適応した種子の力で収量向上につなげる。 ④ 稲とコミュニケーションを行う。 堆さんがこの栽培法に行き着いたきっかけは、田んぼの水位が深いところではコナギが発芽していないことに気がついたことです。水深があるところ田んぼの地表面は酸素なしのトロトロ層ができていて、それが抑草効果を発揮しているのだと考えました。そこで、深水管理を取り入れて最適な水深を模索しました。その過程で水位を深くし過ぎても稲の分蘖力が減少することもわかり、現実的な作業性等も考慮して、最終的に深さ14~15cmに水を張った時が一番良いことがわかりました。 抑草効果を最大限に発揮させるため、田植え前の30日間ほど深水を張ります。湛水後に発芽してきた草は、代掻きを行うことで除去することができ、田植えをする前の段階で草を減らしておくことができます。代掻きは深水湛水のまま2〜3回丁寧に行うことで、より水田表層に酸素のないトロトロ層を醸成できるようになります。 田植え後の植え痛みを極力軽減してイネの活着をよくするため、1回目の代掻きでサラサラした仕上げ状態で藁は十分に練り込ませます。2~3回面目は埋土種子の削減を含めた除草を目的とします。草の状況によっては4回目の代掻きを実施してください。代掻きハローの刃を深く入れてることが重要な技術です。ハローの回転速度はあまり重要ではなくハローが入る深さがポイントです。走行速度も遅くしてください。 田植えの時は一旦落水しますが、その後は稲の成長に合わせて水位をあげていき、還元状態を保てる水深14cmまで持っていき、そのまま深水管理をしていきます。落水のタイミングは、収穫時にしっかりした足場を確保するために必要な水田乾燥期間から逆算して行ってください。特に出穂後に落水、中干しはしません。 また、秋起こしを行うことで有機物の分解を促進するとともに、土中埋没種子を表層面に持ち上げることで冬の冷寒気に当てることができるため、クログワイやオモダカなどの塊茎を減らすこともできます。田んぼの乾土効果も生まれます。 このように、秋起こしと早期湛水深水管理を行うことで、田植え後に草が発芽しない水で環境を人為的に作り出すことができます。ただし、秋起こしが難しい寒冷地などは、今まで通りの耕運時期のままで良いと思います。 堆さんが行われている栽培体系のポイントをまとめると次のとおりです。 ① 冬季作業 Ⅰ. 田んぼの均平作業(深水状態14cmを均一に維持するため) Ⅱ. 反転秋耕(クログワイ・シズイなどの塊茎対策) ② 春季作業 Ⅰ. 堅牢な畔つくり(深水管理14cm以上を保つため) Ⅱ. 3回の代掻き(柔らかな土づくり、埋土雑草趣旨の削減) Ⅲ. 田植えまでの30〜40日期間の深水管理状態(雑草抑制の還元的トロトロ層を醸成し、速やかな地力発現のため) Ⅳ. 雑草の発芽温度を考慮した期間の作業日程(各雑草の発芽積算温度を考える) ③ 田植え Ⅰ. 浅水に落水し、健全な苗を移植(速やかな活着、老化苗は避ける) ④ 出穂以降の水管理 Ⅰ. 出穂後に落水、中干しはしない ⑤ 登熟期間の適切な水管理 最近の構音障害も含め、気孔が閉じないように少し多めに感じる灌漑を心がける 栽培管理をしていく過程で雑草抑制、収量向上は現地観察することがとても大切になります。環境が違うことでその変化は大きくなるため、稲の生育や土の状態をよく観察しながら行ってください。 秀明自然農法を成功に導くには土壌の肥毒を無くし、作物の生長および土壌の力発揮に影響を与えないことが最も重要になってきます。 現地調査をすると、稲の成長や雑草抑制が予期通りできない田んぼでは、代掻き時に土が固く土塊があるケースが多いです。土の塊のなかを確認すると乾いています。つまりその中に慣行農法の時に使用した肥毒が未だ残っていると考えられます。この土塊がそのまま残っていると、いつまでも肥毒は無くなりません。更に灌漑用水から慣行農法で使用された肥料や農薬が溶脱され微量ではあるが流入し、これも蓄積されてしまいます。 対策は耕耘や代掻きで土塊を粉砕し肥毒を散らし水で洗い薄めることです。この栽培法がうまくいけば、田植え後は収穫までの間、水管理をするだけで豊かな実りが得られるようになるでしょう。これらのことを参考にして、田んぼの状態を観察してみてください。...
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米は日本人の主食
お米離れが進む現代、日本の主食としての価値や健康効果を再認識し、自然と共生する豊かな食生活を考えましょう。
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日本食こそ「世界一の栄養食」 ― 和食が健康に良いわけ ―
世界無形文化遺産に登録された和食は、日本人の健康と幸福を支える伝統的な食文化。その価値を再発見しましょう。
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Shigaraki no Sato
Shumei Shizen Nouhou Shigaraki no Sato revived the satoyama lifestyle, which was the contact point between people and nature, in order to once again restore the way of life of "respecting nature and adapting to nature.
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About SNN
SNN was established as a nonprofit organization to inherit and disseminate the natural cultivation method and its underlying philosophy as advocated by Mokichi Okada.
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